第3/3回 国際人材を育てる:アジアと共に成長2

「国際人材を育てる:アジアと共に成長2」も今日が最終回となりました。これまで伝えてきた内容に対して、「そんなのわかっているよ」「簡単に変えられたら苦労しないよ」と思われた方も多いかもしれません。最後に、“どうしたら良いか?”について考え、締めくくりたいと思います。
APUの取り組み:GCEPプログラム
前回ご紹介した立命館アジア太平洋大学(APU)では、外国人留学生向けだけでなく、社会人向けにも新たなグローバルプログラムをスタートさせています。伊藤先生によれば、その名も「GCEP(社会で働く人材のグローバル化養成プログラム)」という2か月間のプログラムです。
GCEPプログラムの特長
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100を超える国・地域から集まる多文化共生な環境
APUは日本国内でも屈指の国際色豊かな大学として知られています。GCEPでは、そんな多国籍なキャンパスで、世界中から集まる受講生や学生と交流できるため、自然とグローバルな視点を体感できます。 -
「正解のない」課題から最善解を導くトレーニング
ビジネスシーンで起こり得る多様な問題を題材にして、チームで議論しながら解決策を導き出す訓練が行われます。教科書的な答えがないからこそ、柔軟な発想や協調性が求められ、それが実践力につながるのです。 -
国際舞台で活用できるプレゼン手法の習得
世界中の参加者を前に、自分の意見をいかに的確に伝え、相手を巻き込むか――。GCEPでは、英語プレゼンや多文化コミュニケーションの基礎を学び、即戦力として活きるスキルを身につけることができます。
企業が海外人材を採用する前に、自社社員がこうした“国際環境での学び”を体感しておくのは、非常に効果的だと感じました。
そしてもう一つ、「共創」を第一に考えるプラットフォームを手に入れることと。ここで言うプラットフォームは、多様なメンバーの力を編み合わせて正解の無い中で、最善解を生み出す組織へ
異なる部門が連携しあい、担当範囲を超えた協力やチャレンジが生まれる組織へ
そこには、
・判断基準や業務オペレーションの仕組み全般
・それを支える社員意識や企業文化
などが含まれます。
このお話はついつい熱が入って長くなってしまうので、また今度、時間があるときにレポートします。